■ REGENERATIVE MEDICINE CASE STUDY|CASE 2(2社深掘り比較)■

再生医療2社深掘り比較
サンバイオ × ヘリオス

間葉系幹細胞SB623「アクーゴ」(国内初TBI再生医療製品)×iPS細胞由来体性幹細胞HLCM051
「先駆け指定承認」vs.「iPS細胞×マルチパイプライン」の対照
Aegis Nova IP Consulting|分析日:2026年4月24日
サンバイオ証券コード
4592
東証グロース
時価総額
約1,820億円
2025年時点
ヘリオス証券コード
4593
東証グロース
アクーゴ®承認
2024/7/31
TBI日本初再生医療製品

Table of Contents

  1. Executive Summary ― 「先駆け指定承認」vs.「iPS細胞パイプライン」
  2. 論点整理 ― 再生医療等製品の承認戦略と知財
  3. サンバイオ ― SB623「アクーゴ®」承認までの24年
  4. ヘリオス ― iPS細胞×マルチパイプライン
  5. 2社比較&ポートフォリオマップ
  6. 追うべきシグナル+Aegis Nova提案視点
1

Executive Summary ― 「先駆け指定承認」vs.「iPS細胞パイプライン」

Thesis

2社は再生医療の「2つの異なる成功モデル」

サンバイオとヘリオスは、いずれも東証グロース上場の再生医療ベンチャーだが、細胞ソース(間葉系幹細胞 vs. iPS細胞)、適応症(中枢神経系 vs. 眼・呼吸器・肝)、承認ステータス、パートナー戦略が異なる。この2社比較は、再生医療等製品の商業化戦略の2パラダイムを示す。

CORE THESIS
「単一適応症に24年集中」vs.「iPS細胞プラットフォーム×マルチパイプライン」
サンバイオ(4592、東証グロース、時価総額約1,820億円):CEO森敬太。創業24年目の2024年7月31日、SB623「アクーゴ®脳内移植用注」(一般名:バンデフィテムセル)が先駆け指定制度のもとで外傷性脳損傷(TBI)に伴う慢性期運動麻痺改善の適応症で条件及び期限付き製造販売承認を取得(国内初のTBI再生医療等製品)。ただし「治験製品と本品との同等性/同質性データ収集まで出荷不可」の厳しい条件付き。STEMTRA試験(第II相)では24週時点のFMMS改善がp=0.04で有意。米FDA RMAT指定、欧EMA ATMP指定。

ヘリオス(4593、東証グロース):iPS細胞×体性幹細胞(HLCM051)によるマルチパイプライン戦略。京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との共同研究でiPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞を加齢黄斑変性治療に応用。HLCM051はARDS(急性呼吸窮迫症候群)、脳梗塞、外傷性脳損傷、肝疾患、肺疾患等に展開。

この2社を並べる意義:「1品目集中×承認獲得」戦略と「プラットフォーム×マルチ適応症」戦略の対比から、再生医療ベンチャーのIP・規制戦略の最適解を考察。
サンバイオ株式会社
4592 | 東証グロース
「SB623/アクーゴ®で国内初TBI再生医療製品承認」
CEO森敬太。東京本社+カリフォルニア州子会社。創業2001年(24年目で承認達成)。リードSB623=アクーゴ®脳内移植用注(バンデフィテムセル)健常成人骨髄液から採取した間葉系幹細胞を加工・培養して製造、脳内損傷部位に移植するとFGF-2タンパク質が放出され、神経細胞が本来持つ再生能力を促す2024/7/31 条件及び期限付き製造販売承認(外傷性脳損傷慢性期運動麻痺改善、国内初TBI再生医療製品)。ただし出荷には同等性/同質性データ収集が必要2025/6 一部変更承認時期見通し変更。時価総額約1,820億円。FDA RMAT指定、EMA ATMP指定
株式会社ヘリオス
4593 | 東証グロース
「iPS細胞×マルチパイプライン」
iPS細胞を活用した再生医療・遺伝子治療。京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との共同研究でiPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞を加齢黄斑変性治療に応用。HLCM051(Invimestrocel、他家体性幹細胞):ARDS(急性呼吸窮迫症候群)、脳梗塞急性期、外傷性脳損傷、肝疾患、肺疾患等マルチ適応症。オーストラリアMesoblast社からライセンス取得。MultiStem®ブランド。iPS細胞プラットフォーム戦略により、RPE細胞・肝細胞・その他体性細胞への展開
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論点整理 ― 再生医療等製品の承認戦略と知財

Strategic Context

再生医療等製品の特殊性:通常医薬品との違い

再生医療等製品は、2014年の薬機法改正で新たに創設された製品カテゴリ。通常の医薬品・医療機器とは異なる承認経路・知財論点を持つ。

🔑 再生医療等製品×知財戦略マトリクス

再生医療等製品の承認特例
条件及び期限付き承認制度:少数例の治験で「安全性確認+有効性推定」で承認可能
先駆け審査指定制度:日本で世界初開発される画期的医薬品等を迅速承認
米国FDA RMAT指定(Regenerative Medicine Advanced Therapy)
欧州EMA ATMP指定(Advanced Therapy Medicinal Products)

知財論点の特殊性
(1)細胞自体の特許性:iPS細胞、間葉系幹細胞等の細胞そのものの発明
(2)細胞作製・加工方法:分化誘導、純化精製、遺伝子改変等
(3)製剤化・保存技術:細胞保存、輸送、製剤化
(4)投与・移植デバイス:専用移植針、カテーテル等
(5)臨床適応症:特定疾患への用途特許

特殊論点
生物由来製品の「同等性/同質性」:製造プロセス変更時の審査
製造スケールアップ:治験製品から商業製品への移行時の品質同等性

サンバイオSB623の「同等性/同質性問題」の深刻さ

⚠ 承認後も「出荷不可」という異例の条件

サンバイオのアクーゴ®は、2024年7月31日に条件及び期限付き承認を取得したが、「承認取得後に治験製品と本品との品質の同等性/同質性に関するデータを収集し、改めて同部会の評価を受けるまで出荷することはできない」という極めて異例の条件が付された。

背景(PMDA審査報告書より)
・PMDAは事前評価でSB623に異物の混入を指摘
・サンバイオに異物混入防止のための管理戦略構築を要求
・しかしサンバイオはこれに十分対応しないまま申請(2022年3月)
・製法変更を伴う異物管理戦略の構築は申請後に実施
実製造スケールでの検証は申請から4カ月後の2022年7月開始
・2024年3月25日薬事・食品衛生審議会で「治験製品と本品との同等性/同質性が判断できない」と指摘
「一定の有効性は期待でき、安全性は許容可能」としつつも「継続審議」扱いに
・最終的に2024年7月31日、異例の条件付き承認
2025年6月25日、一部変更承認時期の見通し変更を開示

3

サンバイオ ― SB623「アクーゴ®」承認までの24年

Company Analysis

企業プロファイル

証券コード
4592
CEO
森敬太
時価総額
約1,820億円
創業
2001年(24年目)
承認取得
2024/7/31

サンバイオ株式会社は東京本社、カリフォルニア州に子会社を置く日米一体型バイオベンチャー。2001年創業、2024年で創業24年目。中枢神経系疾患を対象とした再生細胞薬の研究開発に特化。森敬太社長:「創業24年目の今年、長年開発を続けてきたSB623の承認を得ることができた。ここに至るまで、患者・家族、医療従事者、関係会社など、本当に大勢の人たちと仕事をしてきた」(2025年1月期第2四半期決算説明会)。

SB623(アクーゴ®脳内移植用注)の作用機序

細胞ソース
健常成人の骨髄液から採取した間葉系幹細胞(他家)
・一般名:バンデフィテムセル(vandefitemcel)
・一過性に遺伝子導入して加工・培養

作用機序
脳内の損傷した神経組織に投与
FGF-2(線維芽細胞増殖因子-2)を放出
神経細胞が本来持っている再生能力を誘発
・失われた運動機能の改善を促す

STEMTRA試験(第II相)の結果
・日米グローバル、63例のTBI慢性期運動機能障害患者(TBI受傷後12ヶ月経過、GOS-E 3~6、18-75歳)
・4群ランダム化(低用量2.5×10^6、中用量5.0×10^6、高用量10.0×10^6、偽手術)
主要評価項目:24週時点FMMS改善:SB623投与群8.3点、対照群2.3点、p=0.04(有意差)
・48週時点:SB623投与群全体では対照群と有意差なしも中用量群:10.5点、対照群4.1点、p=0.02(有意)
・48週時点ARAT、歩行速度、NeuroQOL上肢・下肢機能でも改善
新たな安全性上の懸念は認められず
2024年9月5日、最終結果がNeurology誌に掲載

サンバイオの知財戦略

📄 サンバイオの知財構造
第1層:SB623自体の特許
・間葉系幹細胞の加工・培養方法
・一過性遺伝子導入技術
・SB623という特定の細胞製品としての組成物特許

第2層:適応症(用途)特許
外傷性脳損傷(TBI)に対する用途特許
・脳梗塞への用途特許(米国開発中)
・中枢神経系疾患への展開

第3層:製造プロセス特許(同等性/同質性問題の核心)
・細胞培養プロセス
・異物管理戦略(審査で問題となった論点)
・スケールアップ製造法

第4層:ブランド商標
アクーゴ®(脳内移植用注)
・SANBIO、SanBioブランド

第5層:規制上の独占権
日本:先駆け審査指定制度(優先審査)
米国:FDA RMAT指定(Regenerative Medicine Advanced Therapy)
欧州:EMA ATMP指定(Advanced Therapy Medicinal Products)
・条件及び期限付き承認の再審査期間が事実上の独占期間
【経営戦略】サンバイオの単一適応症集中戦略

① 「TBI×24年開発」というオールイン戦略
サンバイオは創業以来TBI慢性期運動麻痺改善というほぼ単一の適応症に24年間フォーカス。これはハイリスク・ハイリターン戦略STEMTRA試験成功+先駆け指定+条件付き承認でリターンを得たが、出荷不可条件で収益化はさらに遅延。

② 日米欧3極の規制戦略
・日本:先駆け審査指定(迅速承認)
・米国:FDA RMAT指定(RMATは2016年21st Century Cures Actで創設、早期承認制度)
・欧州:EMA ATMP指定
各極で規制上の優遇を受けることで、特許切れ後も長期の事実上独占を維持可能。

③ 今後の展開
2025年2〜4月頃の市場提供開始を目標(一部変更承認後)
米国でのTBI臨床試験再開:FDAとの協議開始
脳梗塞適応症の開発再開を視野
・長期的にはパーキンソン病、脊髄損傷等への展開も検討可能
4

ヘリオス ― iPS細胞×マルチパイプライン

Company Analysis

企業プロファイル&パイプライン戦略

株式会社ヘリオス(4593、東証グロース)は、iPS細胞を中核技術とする再生医療・遺伝子治療スタートアップサンバイオが単一適応症に集中するのに対し、ヘリオスはマルチパイプライン戦略で複数疾患への展開を図る。

ヘリオスの2本柱の事業戦略

【パイプライン1】iPS細胞由来RPE細胞(加齢黄斑変性)
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との共同研究
iPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞を加齢黄斑変性治療に応用
・世界で最も研究が進む眼科再生医療の一つ
・理研・高橋政代研究グループの臨床研究成果も基盤

【パイプライン2】HLCM051(Invimestrocel、体性幹細胞)
・オーストラリアMesoblast社からライセンス取得
MultiStem®ブランド
他家体性幹細胞(multipotent adult progenitor cells: MAPCs)
マルチ適応症
 - ARDS(急性呼吸窮迫症候群)
 - 脳梗塞急性期
 - 外傷性脳損傷(サンバイオと同領域)
 - 肝疾患
 - 肺疾患

【展開予定領域】
網膜疾患(加齢黄斑変性→他の網膜疾患)
肝疾患(iPS由来肝細胞)
肺疾患(iPS由来肺細胞)
その他体性細胞への展開

ヘリオスの知財戦略:「プラットフォーム×ライセンス」

📄 ヘリオスの知財構造
第1層:CiRAとの共同知財(iPS細胞基盤技術)
・京都大学iPS細胞研究所との共同研究によるRPE細胞作製技術
・iPS細胞分化誘導法、純化精製法
・理研・高橋研究グループの先行研究成果との関係

第2層:Mesoblast社からのライセンス(HLCM051)
・オーストラリア本拠のMesoblast社からライセンス取得
ライセンサー(ヘリオス)として日本・アジアでの開発
MultiStem®グローバルブランドの日本展開

第3層:適応症(用途)特許ポートフォリオ
・ARDS用途
・脳梗塞急性期用途
・外傷性脳損傷用途
・肝疾患、肺疾患用途
マルチ適応症戦略により、知財ポートフォリオも分散型

第4層:製造プロセス・品質管理
・iPS細胞のバンク化技術
・大量培養・分化誘導プロセス
・品質管理・同等性データ
【経営戦略】ヘリオスのマルチパイプライン戦略

① 「プラットフォーム×複数適応症」によるリスク分散
サンバイオの単一適応症集中と対照的に、ヘリオスはiPS細胞プラットフォーム+ライセンスした体性幹細胞5〜6の適応症を並行開発。1つの臨床試験失敗が全体の事業を揺るがさないリスク分散モデル。

② CiRA連携による知財の正統性
京都大学iPS細胞研究所はiPS細胞の本家本元。CiRAとの共同研究は、iPS細胞関連の基本特許への適切なアクセスを保証。これは他のiPS細胞ベンチャーにはない競争優位

③ Mesoblast社ライセンスによる開発時間短縮
HLCM051はMesoblastが世界で開発した技術のライセンスにより、ゼロからの開発を回避。日本・アジア市場でのフォロワーポジション。自社独自開発が必ずしも最適ではないという判断。

④ ARDS適応症のコロナ禍特需
・新型コロナウイルスによるARDS治療への応用可能性
・コロナ禍以降、世界的にARDS治療ニーズが顕在化
・HLCM051のARDSに対する臨床試験データ蓄積

⚠ ヘリオスの課題

複数パイプラインの資金投資負担:単一適応症集中より総開発費が巨額化
ライセンス料負担:Mesoblast社へのロイヤリティ支払い
CiRAとの知財関係:共同出願の場合、事業化時の交渉必要
iPS細胞の商業化の難しさ:安全性・品質管理の技術課題

5

2社比較&ポートフォリオマップ

Comparative Matrix

2社の統合比較マトリクス

評価軸サンバイオヘリオス
証券コード45924593
上場市場東証グロース東証グロース
時価総額約1,820億円未確認(本分析時点)
創業2001年(24年目)2011年頃
細胞ソース骨髄由来間葉系幹細胞(他家)iPS細胞+体性幹細胞(MAPCs)
リード製品SB623(アクーゴ®)iPS由来RPE細胞、HLCM051(MultiStem®)
承認ステータス2024/7/31 条件付き承認(出荷不可条件)開発ステージ(未承認)
主要適応症TBI慢性期運動麻痺(単一)加齢黄斑変性、ARDS、脳梗塞、TBI、肝・肺疾患(マルチ)
戦略単一適応症×24年集中プラットフォーム×マルチパイプライン
規制優遇先駆け指定、FDA RMAT、EMA ATMPiPS細胞関連の規制整備と連動
主要パートナーカリフォルニア子会社(日米一体)京大CiRA、Mesoblast社(豪)
臨床試験STEMTRA試験(第II相、p=0.04)複数パイプラインで多施設試験
リスクプロファイル★★★★★ 単一失敗で全体影響★★★☆☆ マルチで分散
知財タイプ細胞+TBI用途+製造プロセス+ブランドプラットフォーム+マルチ用途+ライセンス

2Dポートフォリオマップ

X軸:適応症の幅(単一集中 ← → マルチパイプライン)
Y軸:承認ステータス(基礎研究 ← → 市場投入)
バブルサイズ:時価総額・事業規模

🗺 2社比較から読み取れる戦略的含意

(1) 「単一深掘り vs. プラットフォーム分散」
サンバイオは左上(単一集中×承認到達)、ヘリオスは右中(マルチパイプライン×開発中)。両社とも再生医療だが、リスクリターンプロファイルが完全に異なる。

(2) サンバイオの「承認後も出荷不可」の教訓
先駆け指定で承認取得したものの、同等性/同質性データ問題で出荷不可再生医療業界全体への警鐘承認=即収益化ではない。製造プロセスの早期確立が死活的に重要。

(3) ヘリオスのリスク分散モデルの強み
ARDS、加齢黄斑変性、脳梗塞、TBI等マルチ適応症のため、1つの臨床試験失敗が全体を揺るがさないCiRAとMesoblastという2つの強力な知財ソースを持つ独自ポジション。

2社の知財戦略6軸評価

6

追うべきシグナル+Aegis Nova提案視点

Signals & Proposals
シグナル① サンバイオの「一部変更承認」時期と本格上市
2025年6月25日、一部変更承認時期の見通し変更を開示。同等性/同質性データ収集完了→薬事審議会部会再評価→出荷開始の流れ。当初目標の2025年2〜4月頃から後ろ倒しに。本格上市時期が時価総額1,820億円の正当性の鍵。米国FDAでのTBI臨床試験再開、脳梗塞適応症の開発再開も注目。
シグナル② ヘリオスのiPS由来RPE細胞とHLCM051の承認時期
CiRAとの共同研究によるiPS由来RPE細胞の加齢黄斑変性治療は承認取得可能性。HLCM051のARDS、脳梗塞急性期の臨床試験進捗。Mesoblast社の米国での承認取得成否(MultiStem®関連)も重要な先行指標。

🌏 再生医療業界共通シグナル

AMED「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」の動向
CAR-T細胞療法の保険適用拡大(他の再生医療等製品の価格設定の参考)
HeartSeed-Novo Nordisk契約(最大6億ドル)のような大型ライセンスの動向
サンバイオSB623の承認条件(同等性/同質性)の先例としての影響

🎯 Aegis Nova IP Consulting 提案視点

■ 再生医療等製品の「製造プロセス変更と同等性/同質性」管理支援
サンバイオの事例で明らかになったように、再生医療等製品の製造プロセス変更に伴う同等性/同質性データは、承認後の出荷可否を左右する死活的論点。Aegis Novaは、弁理士×MBA視点で(a)製造プロセス変更時の特許出願タイミング、(b)PMDAへの事前相談における開示戦略、(c)営業秘密管理(製造レシピ)を統合的に支援可能。特にスケールアップ時の製造データ蓄積プロセスは、出荷開始を左右する。

■ 先駆け審査指定・FDA RMAT・EMA ATMPの3極規制戦略統合支援
サンバイオは日米欧3極で規制優遇指定を獲得。これは知財戦略と規制戦略の統合の成功例。Aegis Novaは日本の先駆け指定申請、米国FDA RMAT指定申請、欧州EMA ATMP指定申請の統合支援が可能。特に3極での適応症、臨床試験デザイン、製造プロセスの整合性確保は複雑な知財論点。

■ 「プラットフォーム×マルチパイプライン」(ヘリオス型)の知財ポートフォリオ戦略
ヘリオスのようなマルチパイプライン企業は基盤技術(iPS細胞プラットフォーム)と適応症特許の両方を管理する必要がある。Aegis Novaは(a)基盤プラットフォーム特許の棚卸し、(b)各適応症での用途特許戦略、(c)複数パートナー(CiRA、Mesoblast等)との知財管理、(d)優先順位付けマトリクスを提供可能。

■ 大学iPS細胞研究所(CiRA等)との知財関係管理
京都大学CiRAはiPS細胞の本家本元であり、国内のほぼ全てのiPS細胞企業が何らかの関係を持つ。しかし、CiRAとの共同出願、ライセンス関係は各社異なり、将来の事業化時の交渉が不透明なケースが多い。Aegis NovaはCiRAとの契約関係の棚卸し、将来の事業化時の交渉戦略、他社との比較分析を提供可能。

■ 海外ライセンサーとの関係管理(Mesoblast、CiRA、etc.)
ヘリオスのようにオーストラリアMesoblast社からライセンス取得している企業は、ライセンス条件の定期的な見直し、マイルストン達成管理、下位ライセンス可否等の管理が必要。Aegis Novaは国際ライセンス契約の運用支援が可能(特に弁理士×MBA視点で、経済条件と法的条件の両方を評価)。

■ 「単一集中vs. マルチパイプライン」戦略選択の支援
再生医療ベンチャー創業者にとって、サンバイオ型(単一集中)かヘリオス型(マルチパイプライン)かは事業全体を左右する戦略判断。Aegis Novaは両モデルの知財・規制・財務インパクト分析を通じて、創業者の戦略意思決定を支援可能。